ページ

2020年6月30日火曜日

シマトネリコ!

妻です。
梅雨明けしたらもうすぐ夏ですね。

夏といえば…
私にとっては「恐怖のシマトネリコ」でした。

シマトネリコ。
ご存知でしょうか。
よく庭木やシンボルツリーなどに重宝される常緑樹ですね。
株立ちのスタイルがとても綺麗で涼し気な洋風木。
窓の外に植えれば外からの目隠しにもなるので
我が家の1度目の家にも玄関付近に3本植えました。
見た目がとてもいい感じで毎年更なる成長を楽しみにしていました。

良い写真がなくて全く良さが伝わらないシマトネリコ


それから確か6年程経った頃でしょうか。
ある夏の日、庭に出たらなんか臭いのです。
何の匂いか分からないのですが地味ながら、でも確実に、ずっと臭い。

そしてふとシマトネリコに目をやると…。
木々のいたる所にカブト虫が…!!
大げさではなく「ウジャウジャ」といるのです。カブト虫がウジャウジャと!!
この光景にはさすがに衝撃を受けました。

それはカブト虫の匂いだったのです。
あまりの多さに数えました。カブト虫。
1本の木に軽く25匹はいました。
これは目視できたものだけなので実際はもっといたと思います。
それが3本の木、全てに付いていたのでざっと数えただけでも60匹…。
これ本当に大げさではないんですよ…。
木のいたる所でカブト虫の大渋滞が起きています。
こんな光景は初めて見ました。

 根本で草に隠れてる黒っぽいのもみんなそうです

こんな渋滞が木のいたる所に…


最初は子供達も大喜びしていましたが、私は次第に何だか気持ち悪くなってきて…。
まず匂いが凄いのです。本当に。庭中にずっと。

そして1番問題なのが…カラスがやってきてカブト虫を食い散らかす事。
あれだけの数がいるのでそれはもう食べ放題です。
カラスが食い散らかしたカブト虫の残骸が庭中に散らばります。
バラバラです。角だけのもの、体が真っ二つのもの、足、頭。
本当に悲惨な光景です。
そして硬い体をしてらっしゃるので風化せずいつまでも庭に散らばったまま。

私は虫が大の苦手なので片付けられません。
夫くんは特に気にしないので放置。
でも私は気持ち悪くてたまらない。どうしよう。
という事で「庭の端っこを歩く」という対策を講じました。
(何の解決にもなってない)

子供のお友達が虫かごを持って遊びに来てくれましたが
シマトネリコを見て仰天していました。
カブト虫大好きという猛者は虫かご2つにぎゅうぎゅうに詰めて帰りました。
(20匹くらいいたとか)
後でそれを世話したお母さんが「超大変だった」と言っていた(*´Д`)

息子は夏休みの宿題「虫の絵ポスター」を、クーラーのかかった快適な部屋の中から
窓越しのシマトネリコとカブト虫をゆっくり観察して描くという優雅な夏休みを過ごしました。

そして調べた所、「シマトネリコは木が熟成してくるとカブト虫がつく事がある」という記述を発見しました。
そういう事だったんですね。
熟成していた訳ですね。

それからというもの毎年7月中旬~お盆すぎまで、夏の風物詩として毎年きっちりカブト虫はやってきてくれました。
彼らはいったいどこからやって来るのでしょう。
本当に不思議です。


梅雨が明ける頃、ある日いきなり庭が臭くなる。
カブト虫達と共に訪れる、私の悩める夏。

------------------

そんな1度目の家から引越してもう3か月。
今後はもうあの匂いにドキッとする事もないのかと思うとすこし寂しい様な気もしますが…。

シマトネリコ。
きっと次の家にはもう植えません…。ごめんなさい。
強烈な思い出をありがとう。



でもカブト虫大好きさんにとってはきっと天国だと思います!!よ!


---------------------

余談ですが、先日旧宅の前を通ったら…

見事にシマトネリコ3本、根元から伐採されていました。
ちゃんちゃん。

0 件のコメント:

コメントを投稿