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2020年5月4日月曜日

なぜ再び家を建てようと思ったか


妻です。

私達夫婦は結婚して12年め。
初めにメゾネットタイプの賃貸アパートに住み、
その後地元の工務店さんで注文住宅を建てました。
約9年間住み、先月売却し今現在賃貸マンションに住んでいます。

夫くんは当時から家が大好きで、当時なりに一生懸命勉強して家を建てました。

時には地元のテレビ番組で紹介してもらったり、
雑誌に載せて頂いたりと嬉し恥ずかしい思いをさせてもらいました。



タイトルの『なぜまた再び家を建てようと思ったか』について、旧宅と賃貸暮らしでの生活の違いを混ぜつつ色々書いてみます。


家を建てて良かった、と思う点は「安心感」でしょうか。
出かけて帰宅した時の安心感、心の安らぎ感、これらは賃貸住宅と「自分の家」では大きく違うと感じています。


去年の今頃はよく庭でバーベキューをしていました。
お店で少しいいお肉を買ってきて夕飯は早めにお庭でバーベキュー。
普段少食の子供たちが喜んでよく食べてくれるのが嬉しかったなあ。
賃貸暮らしだとやはり庭がないから難しいのかなぁと感じています。


賃貸住宅って結局自分達の物ではないので気を使いますよね。
床や壁を傷付けないように、騒いで隣の部屋に迷惑をかけないように、
あらゆる面で気を使います。


その点「自分の家」は自由です。
柱には年々伸びる子供達の身長をマークして、床に何かを落として傷付いても全然気にしない。(やはり最初は傷が気になりましたが)
家の中でも子供用の乗り物乗り放題。(ブーブーや三輪車のようなものまで)
騒いだって大丈夫。

仲良し家族をお招きしてのお泊り会やクリスマスパーティは子供達のかけがえのない思い出。(私にとっても)
大きな梁から吊るしたハンモックは子供達に大人気で
お友達が来るとみんな大喜びでした。
同じく梁から吊るしたブランコも大人気。

これは賃貸の今では難しいだろうなあ…。



庭には大きな栗の木があり、昨秋には小学生の長男がお友達を沢山連れてきて栗拾いをしました。
全員栗拾いをしたことがない子供達でとても喜んで、家に持ち帰り「ママに栗ご飯にしてもらった」と聞いたり
「〇〇くん(長男)の家で栗拾いをしてとても楽しかった」と作文に書いてくれたのを知った時はとても嬉しかったですね。

今思えばあの家ではとてものびのびと子育て出来ていたんだなあと思います。


また賃貸ではキッチンなどの仕様が選べません。
私は腰痛持ちなので今の賃貸マンションでの食器の手洗いが苦痛です。
その点旧宅はミーレでしたし、シンクの高さも私の身長に合わせて高めに作ったので腰が楽でした。

キッチンが使いやすいと料理も捗りましたね。
今の狭いキッチンに比べるとあの頃は充実したご飯を家族に作ってあげられていたな、と思います。
(いまは…、ごめんね)

なにより冬に暖かい家、というのは最高でした。
冬が辛くないんですね。
旧宅は床下にある温水パネルヒーターとエアコン一台という暖房方式で、家中の温度差が少なめ。
よくママ友の多くの人が「冬は子供がトイレを我慢して限界まで行きたがらない」と言っていました。
個室暖房のため廊下やトイレが寒いからですね。
うちにはその感覚がなく家の中なら寒さによる行動が制限されない。
これも本当に幸せなことだと思います。

賃貸住宅と比べると、やはり快適性は大きく違うなぁと思います。


大事な家を手放して今思うのは「あの家は私達の思い出そのもの」だったということ。
子供の成長と共に本当に色々な事がありましたがそれら全てが
家への愛着となっていました。

思えばその「愛着」は初めに住んだメゾネットタイプの賃貸アパートでは薄く感じるような気がします。
なんでだろう。
やっぱりあの家が「自分の家」だったからのような気がします。


私はもう一度家を建てたいです。
大きな心の拠り所である「家」をもう一度。

本当は一度目の家を売却して、結果的には大損失な我が家の経済事情的には一生賃貸の方がいいのかもしれません。
でもどういう訳か「もう一度建てたい」という選択肢以外は浮かばなかったです。
だって自分の家がやっぱり一番だと思うから。


そして私が今ついでに思うのは「夫が住宅大好きな人でラッキー!」だったということです。
家に対する「不安や不満」の少ない暮らし。心のゆとりでしょうか。
そんな豊かな生活の基盤をもらっていたんだなあ、と失って今実感しています。


大好きな家を失ってアンラッキーでしたが、もう一度家を建てられるなんていう大きなラッキーがまたやってくるなんて。

ありがとう!夫くん。
またいい家建てましょう。

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夫です。

妻がほとんど書いてくれましたが、私自身も感じていることを書いてみます。

・住宅とは→安心して暮らせる基地のようなもの、思い出の拠点
・時間をかけ考えて造った家→その分愛着が生まれ、物を大切にする→人生を大切に生きることにつながる
・庭→虫や植物とのふれあい、スペースを考えれば居所にもなる
・遊び心の実現ができる(ハンモック、ブランコ、果物収穫、子供の地下の秘密基地、ロフト)
・家庭菜園、庭いじり→子供たちと色々な体験、経験


経済的な面で考えれば、ずっと賃貸のまま、もしくは子供が巣立った後新築した方が有利なのかもしれません。

それでも家を建てたいと思うのは、私自身が住宅好きというのもありますが、
時間をかけて、色々考え、出来上がった家には、その分愛着も深まり、当然家(物)も大事にしますし、生活(人生)そのものも大事にして暮らせるような気がしています。

そして、家族と共に沢山思い出をつくり歩んでいきたいということが大きいのではないかと思っています。


(娘が昨年(6歳)に書いた絵 ※左の大きな球体はバランスボールです笑)

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